医療

病気であると気付くこと

カウンセリング

カウンセリングと負荷

ここ最近、新型うつ病という言葉をよく耳にするようになりました。今まで一般的に扱われてきたうつ病は、大きな悩みやストレスにさらされたときに発症し、強い倦怠感や不安感、孤独感などを感じ、今まで興味があったことにすらやる気が起きず、時には不眠や頭痛といった身体的症状まで現れるものを指します。生活に大きな支障が生じ、電車やバスに乗って通学や通勤をすることはもちろん布団から起き上がって行動する気力すら失います。食欲などの基本的な欲求も減退し、じっと悩むことしかできなくなるのが特徴です。一方で新型うつ病は、今までどおりの生活が送れるケースが多いです。というのも、新型うつ病は興味のあることや好きなこと、特に気にならずいつも通りにできることに対しては何も感じずにこなせる反面、嫌なことや苦手なことに直面すると急に気力がなくなり、避けたい気持ちが強くなってイライラしたり悲しくなったり、感情のコントロールができなくなって涙があふれ出すなどの症状を呈するのが特徴のためです。新型うつ病の一番大きな問題点は、好きなことはできるけれど嫌いなことはできないという状況を聞いて、周りの人も本人も病気だと気付きにくいところにあります。周りの理解を得られないとうつ病の治療は難しいです。それどころか、心無い言葉を投げかけられたり冷たくあしらわれたりする可能性もあり、症状が悪化しかねません。本人も日常で感じ得るストレスの範疇だと自己処理してしまい、病院に通おうと考えることがなかなかありません。不安や倦怠感、無気力感を今までよりも強く感じるという感覚があれば、心の異常を疑うことが大切です。新型うつ病は、脳の中でも感情の起伏をコントロールする部位への血流量の低下が原因のひとつと言われています。生活リズムを改善し、正しい食生活と適度な運動で全身的な血流を改善することが治療のベースです。またカウンセリングを行い、嫌なことに対する考え方や向き合う姿勢、処理の仕方を考えていきながら、休養を取りすぎずある程度の負荷をかけていくことも大切です。このような治療に取り組むには、まずは不調に気付き、新型うつ病という診断をきちんと受けることが欠かせません。